私の日々の主な仕事は、賃貸アパートや物件の退去時に生じた床傷の補修になります。
傷の形状や大きさ、床材の種類などによって補修方法も様々に異なってきます。
いくつかの選択肢の中で、状況に応じた補修箇所の強度と一番効率が良く直せる方法を考えてます。
床の傷を埋める為に専用の補修材を使用するのか、パテを打つのか。クリアパテを使用するのかなど。
また傷の深さなどにより使用するパテも変えています。
例えば傷の深さ3ミリ以上ありそうな場合などは、通常使用している補修材やポリパテ以外の材料の選択を考えます。
今回補修した傷の深さ5ミリほどえぐれ、縦に10センチ程ザラザラと表面が擦り切れている状態です。
補修前
補修作業開始
傷が深いの為、強度を考慮して今回は専用の補修材ではなくエポキシパテにて補修することに。
傷が深い場合はまず、傷の根どめを行います。
瞬間接着剤で傷をコーティングします。
コーティングをして傷の内部の凹凸をできる限りなだらかにします。
傷の凹凸がなくなることでパテの痩せが減りなじみやすくなります。
その後にパテを埋めます。
パテは状況に応じて使い分けておりますが、特にこれでなくてはいけないというものはないと思います。
傷が埋まれば良し。その後の処理が大事。
今回は深い傷はエポキシパテを埋めて固め、さらに表面のざらつきや細かな傷をポリパテで覆いました。
補修後
パテの表面を塗料で着色して馴染ませ、木目を描きました。
仕上げに表面の艶を合わせ完了です。
補修箇所の色味や木目の仕上がりに目が行きがちですが、補修作業の肝は下地作りと艶合わせの作業なると思います。
なぜなら一番に目立つの艶と下地だからです。
色味が多少異なっていても、下地が平らで艶がだいたいあっていれば、それほど目立たず違和感は感じられないと思います。
その逆もまた然り。
など、床傷補修、探究の道はまだまだ続きます。
床傷の補修でお困りの方、お気軽にご相談下さい