床は濡らしたくない。
とほとんどの人が使用しているバスマット。
お風呂上がりに床を濡らすことなく、濡れた足元の水気を拭き取り安心を与えてくれるバスマット。
しかしながら、バスマットも濡れたままの状態で敷きっぱなしが続いてしまうと
床が写真のように黒ずんでしまうことがあります。
補修前

腐食された木材の主な特徴
1色の変化: 腐食された木材は通常、褐色や黒色に変色します。これは腐食菌が木材中の成分を分解する過程で生じる色の変化です。
2木材の弱化: 腐食菌が木材の細胞構造を破壊するため、木材はその強度を失います。踏んだり押したりすると、通常は硬いはずの木材がスカスカとした感触になります。
3不快な臭い: 腐食菌が木材を分解する際に、不快な臭いが発生することがあります。特に腐敗が進行している場合、その臭いが強烈で、室内に広がることがあります。
腐食菌の発生条件
湿度60%、気温が20度以上の条件下で発生しやすいと言われています。これらの条件が長期間続いたことが
木材の腐食を引き起こす原因とされてます。
腐食やひび割れの程度が確認されたら、補修作業の開始です
補修作業の手順
1補修材料にて補修:腐った部分は取り除き、ひび割れなどをパテにて補修
2塗料の選択:下地の木目を透かすようにするか、完全に塗りつぶすのかを検討する
3下塗り:密着性を高めるためのプライマーを塗る
4カラーリング:補修した箇所を既存の床の色合いに合わせ、木目を描く
5:仕上げ:クリアコート
カラーリングして色合いを合わせる

下塗りを終えて、塗料を吹き付けしながら色を調整している状況です
今回補修する箇所は全て塗りつぶすので、エナメル塗料を使用しています
薄く、薄く様子を見ながら吹き付けていきます。
塗料は乾燥後に暗くなる性質がある為、見た目より明るい色合いを狙います。色を一度決めたら、その後の調整は
最大で2回程度が良いです。何度も重ね塗りを続けると、色が混ざってしまい、最終的にグレーになってしまいます。
基本的にはナチュナルなどの出来合いの色に白や赤など染料をつけくわて調色します
調色が容易になること以外に出来合いの色を使用する理由もあります
1混色を避ける為:原色から作り始めると調色が複雑になりすぎで混色され濁ってしまう
2同じ色をもう一度作る場合にレシピが覚えやすいなど

床塗装の肝、既存の床と補修箇所の境目をぼかす

補修の仕事で一番難しい作業が既存の物と補修した箇所の色合いを合わせることです。
補修箇所と既存箇所の差をできる限り無くすこと
しかしながら完全な色合いや柄の再現は、僕にはとても不可能なことなので、そこを目指すつもりはありません。
再現性よりも、美観。いかに違和感なく調和するように見える色合いを考えます
具体的には、同じ場所に留まらず、場所を変えていろんな角度から確認したりします。
また日中に差し込む外光と暗くなってからの部屋の灯では、色の見え方も変わってきます
塗装された箇所は、外光が混じるような日中にはちょうど良い感じに明るく感じられても、部屋の灯だけの場合は光が吸収されてとても色濃く暗く感じます。
なので外光を遮断できる状況であれば、できる限りの外光を遮断します。
今回は外光の影響がほぼ無い箇所でしたので、部屋の灯を基準に色合いを合わせてます
木目を描く

木目を描くのに様々な方法があり、それぞれに長所と短所が存在します
以下にまとめてみました
1筆で手書き
長所:特定のパターンやデザインを再現可能
短所:時間と手間がかかる
2コーム筆やスポンジを使う
長所:簡単に無数の細かい線を描くことができ、迅速に仕上げられる
短所:細部までを表現することが難しく、細かい線を描くだけになる
3木目シュミレーションキットと使う
長所:とても簡単に木目を再現できる
短所:デザインに一貫性があるため、過剰に目立ち調和しない
などなど、予算や時間の制約がある中で、僕は熟練を目指しなるべく手書きすることに取り組んでいます。
仕事を魅せる要素として、大切にしている小さなこだわりであります。
補修後

仕上げ
塗装した床の仕上げとして、クリアを薄く吹き付けて補修箇所保護します
乾燥後に塗料に上にも濡れるワックスを塗り、仕上げとなります
このような状況でお困りの方、お気軽にご相談ください