床の凹み 床補修 木目を再現してみた

休日に特にやることもなく、ふとした思いつきで筆を買い絵を描いてみたことが、この仕事を始めるきっかけに。

筆を使うことが面白いとハマり、何か筆を使ってできる仕事はないものだろうか?

と探し始め、現在の仕事にたどり着いた次第であります。

特に字や絵が上手い訳でもなく、描くことが好きか?と問われると嫌いではないと言う程度なのですが

持ち方や力の加減、技法よって全然異なる筆使いに魅了され当時はハマってしまいました。

あれから数年、当時の感激はこの仕事を始めた三日目くらいで薄れ、とっとと線を引いて終わらせたいなど 

日常の激務も伴い、やがて筆を使うことの感激は自分の中でとても単調でつまらない雑務へと変化していきました。

木目なんていちいち描かないでしょと、線をたくさん引けばそれっぽく見えるし、仕事なんだから終わらないよ、

面倒臭い…などなど

今回の依頼はそんな自分の初心を思い出させてくれたような内容の案件となりました

補修前

現場はリフォーム済み売り出し中のマンションになります                         

玄関扉を開けると、すぐに目に着く範囲の床の真中が、ちょうどスノーボードのハーフパイプのような形状で潰れ

ていました。

ぱっと見て、まず難しそうだなと感じる仕事は内容より目につく場所とやりずらそうな場所の仕事です。

今回はとても目立つ場所、それだけで仕事の難易度がとても高く感じらます。

依頼主からの注文はできる限りのクオリティーを発揮して直してほしいとのこと。 

やれやれ…と思いながらも作業を開始 。              

床の潰れを平滑にする為に、パテを打つ範囲はフローリングの幅✖︎長さ15cmほどさらにパテ下地を塗装して

塗り潰し、下地と床の境目をぼかす為に長さ25cmほどの範囲を塗装します。              

丁重に作業を進めここまでは、イメージ通り仕上げることができました                   

しかしながら、仕事の山場はここからであります 。塗装で塗りつぶした範囲に木目を再現しなければなりません

下手に急いで木目を引くと、木目が逆に目立ってしまい今まで丁重に進めてきた作業が台無しになってしまいます。

かといって慎重になりすぎても仕事が進まない。     

そもそも絵心の無い自分には木目を描いて再現を狙っても上手くいかないしできない。

木目に錯覚するような無数な線を引き完了させよう。せめて引いた線が濃くならないように慎重に…。    

できる限りのクオリティーを発揮してほしい…依頼主の声が時折脳裏をよぎながらも、薄く細い線を筆で引き続け

徐々に無心へとなっていきました

しばらく線を引いたところで、気がつくと上手くいかないと思っていた木目の再現を狙い筆を走らせていました。

補修後

依頼主からの要望が、プレッシャーとなり補修屋魂に火が付きました…笑。

筆を持つ力加減や持ち方を変えてみたり、筆技法の奥深さを感じながら木目を描きました。

隠れていた意識が前に出てきたものと思われます。    

筆の持ち方や力加減で全く異なる表現ができると。                            

筆の技法に魅了され、筆で描くって面白いなと思いこの仕事に辿り着くつくきっかけとなった気持ちが沸々と

蘇りつつあります。

初心忘れるべからず。

何事も。

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